学術大会長のご挨拶

第45回日本診療情報管理学会学術大会を2019年9月19日(木)、20日(金)の 2 日間にわたり、大阪にて開催させていただきます。伝統ある本学術集会を近畿病歴管理セミナーがお世話させていただくことは大変光栄であり、このような機会を与えていただきました会員の方々に心より感謝申し上げます。

学術集会のテーマは「あしたを担うInformation Literacy」としました。 “Information Literacy”とは、情報を扱う・使いこなす能力という意味で、”あした”という言葉からは、明日、あるいは1年後、10年後の未来を想像されるかもしれません。いずれの時代にあっても、その時代を生きる人や環境の変化に応じて、診療情報管理士ひとりひとりが時代に求められる診療情報を管理し活用する能力を学ぶ機会になるよう考えました。

情報には、自ら得にいくものと意識せずとも得られるものがあります。いずれにしても、その情報をどう捉えて、行動に繋げるかは知識と知恵が無ければ”無”になります。ひとの情報処理能力は一定の容量であることが様々な研究から分かっています。情報が資金になり資産になる時代です。今回の学術集会では、診療情報管理士が情報を整備するだけでなく、戦略的に活用できるよう、あしたを担うための企画を検討しました。

特別講演やシンポジウムは「地域包括ケアシステム・地域医療構想の課題と期待」や「診療情報管理士のキャリア形成や電子カルテの標準化」をテーマに構成しました。また、一般演題の主題として「医療の質、多職種連携、ヘルスケア活用、次世代を読む」といった企画も展開します。医療を取り巻く環境整備を担う次世代の若手診療情報管理士に、夢あるチャレンジの場を多く提供したいと考えています。

会場となるグランフロント大阪地下2階コングレコンベンションセンターはJR大阪駅と直結しアクセスは良好です。大阪の“うまいもん(美味しいもの)”を堪能していただき、時間が許せば古都にも足を延ばし、リフレッシュし”あした”に繋げていただければ幸いです。

大阪の地で熱い議論が繰り広げられることを期待し、多くの方々の参加を心からお待ちしております。

(顔写真)齊藤 正伸 大会長

齊藤 正伸

近畿病歴管理セミナー 会長
独立行政法人国立病院機構
大阪南医療センター 院長

副学術大会長のご挨拶

医療の情報化の潮流は、着実に診療情報管理の分野にも及んできています。ここ数年でも、医療ビッグデータやAI等の新しいキーワードが登場し、またICD-11の公式リリースにより、近い将来のコーディング業務の大きな変化は確実なものになりました。このような時代背景のもと、従来の情報の整理を中心とした診療情報管理士の業務は、情報の利活用と新たな情報の創成という業務へのパラダイムシフトが求められています。

このような時期に開催される第45回学術大会のメインテーマを「あしたを担うInformation Literacy」といたしました。学会員一人一人の情報利活用能力を磨き、高めることで、時代の変化を飛躍のチャンスに変えることが可能になります。

大阪でいま最もトレンディなスポットであるグランフロント大阪に、多くの学会員が参加され、活発な議論が行われることを期待しています。

(顔写真)入江 真行 副大会長

総務担当

入江 真行

特定非営利活動法人
和歌山地域医療情報ネットワーク協議会 理事長

診療情報管理について興味を持ったきっかけは、電子カルテ導入やクリニカルパス担当となったことでした。それらを行うには診療情報管理を学ぶ必要があると考え、診療情報管理士の資格を取得するに至りました。このような学会の企画を担当させていただけるのは光栄です。医師として、診療情報管理士として、参加したいと思える学会にしていけるよう、齊藤会長をサポートさせていただく所存です。

現代の医療界において、診療情報管理の重要性がさらに増しています。診療情報の質の向上を取り組む過程での、効率化、安全管理、医療の質の向上および病院経営等への寄与は多大なものです。それぞれの立場や置かれている状況にかかわらず、チーム医療の一員として活躍の場が広がっていくのは間違いありません。

本学会では、近畿病歴管理セミナー所属施設の診療情報管理士と医師が多数関り、様々な視点での企画を用意しています。種々の視点からの演題応募、学会参加をお待ちしております。

(顔写真)佐野 博之 副大会長

学術企画担当

佐野 博之

淀川キリスト教病院 小児科 主任部長
診療情報管理士

このたび第45回日本診療情報管理学会の副大会長(運営担当)を務めさせていただくことになりました。伝統ある本学術大会に関わらせていただくことを誠に光栄に存じます。

私は2008年より現所属となり電子カルテ導入、運営管理に携わってきましたが、この中で診療情報管理士の皆さんから多くのことを学びました。今後、診療情報は院内からますます地域に広がり、そして患者さんの手元に届くことになると思います。この過程において診療情報管理士の知識と経験が必要です。新しい時代に向け、大会のテーマであるinformation literacyを獲得するために、是非とも大会にご参加いただき、日頃の研究成果のご発表や新しい知識の収集とともに、会場では活発なご議論をいただければ幸いです。

本大会の会場となりますグランフロント大阪はJR大阪駅に直結し、雨に濡れずに会場まで着くこができます。また、すべての会場はワンフロアにあるため、会場内の移動も便利です。大阪の中心で熱い運営で大会を盛り上げていきたいと考えております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

(顔写真)武田 理宏 副大会長 ]

運営担当

武田 理宏

大阪大学医学部附属病院 医療情報部